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去年の6/30、私は生まれて初めてデモというものに参加しに、ここ国会議事堂前に足を運びました。

それまで私は社会で起きていることなんて大して気にもとめてなかったし、大人たちがニュースを見て不満をこぼしているのを横目に、なんとなくモヤっとしながらも、話にはついていけそうにないし「政治の話はタブー」という、今思えば安っぽくて中身のない、ばかげた常識を守り、その結果、今、仕事後に疲れた身体でわざわざここに来て拡声器まで握って喋る自分の動機となった「同世代の無関心」の生産を静かに支えていました。

 

そんな私が目を覚ましたのは、去年の今頃突然耳に入ってきた「集団的自衛権」という名前でした。なんだか物騒な響きに嫌な予感がして、まじまじと新聞やニュースを見てその中身を知りました。

 

自分の国がどこからも攻撃されていなくても、要請があれば他国の戦争に参加しに行く。

集団的自衛権の内容はそういったものでした。

 

身の回りに置き換えて考えてください。

それまで誰にも危害を加えなかった人間が、身の安全を強化しようと、わざわざナイフを持ち敵と殺し合いをしている人間の後ろについてサポートし、強くなった気になる。

そんな情けないことってありますか。

その人はそれで強くなり安全を確保したことになるんでしょうか。

 

結果的にナイフを持った人間の仲間と見なされ、警戒・敵視されるのがオチだなんて、小中学生でも分かることが、今、国家レベルになっているのだとしか思えません。

 

後ろにくっつくだけではありません。

実際の戦場には、前も後ろもなく、どこであっても危険であり予測が不可能だからこそ人がたくさん死んでいるのではないでしょうか。"後方支援"なんて言葉はあまりに非現実的で、無責任です。

それを安倍さんはいつまでもいつまでも認めようとしません。

 

戦地に赴けば命の危険にさらされるのは当然です。しかし安倍さんは「安全を確保する」、「危険となれば撤退させる」と、現実味も信憑性も皆無の話を壊れたレコードみたいに繰り返すだけです。

総理、確かにあなたの安全は確保されているでしょう。なぜならあなたは戦地へ行かないから。

戦場に安全なんて存在しません。するなら何処にあるのか示して、安倍さん、まずあなたが行って証明してください。

 

危険となるのは何も自衛隊の人たちだけではありません。

 

今年の1月末〜2月にかけて、後藤健二さんと湯川陽菜さんがシリアで殺害された事件は記憶に新しいと思います。ご存知の通り、後藤さんも湯川さんも自衛隊員ではありません。安倍さんが、「人道支援、難民支援」と言って、ISILと戦う周辺各国に2億ドルを寄付したことで、日本人が恨みの対象入りし、結果的に二人の犠牲者を生んでしまいました。

「危険な場所へ出向く方が悪い」だとか、「自己責任」だとか、そういう命の重みを切り捨てる言葉たちを私はネット上でうんざりするほど目にしました。これについて思ったことは、今は割愛します。しかし、

「テロ組織が悪いのであって、安倍さんは悪くない」

私はこれだけは違うと思います。

テロ組織が悪いのなんて当たり前です。

そのテロ組織を前にしてどういう行動に出たのか、その結果どうなったのかを十分過ぎるほどに考えるべきだと思います。

 

よその戦争に加担するとはこういう事です。

人道支援、後方支援なんて言い分はこちらに都合のいい建前に過ぎず、敵と見なされれば狙われます。

安倍さん、そして、戦争法案に賛成している全てのみなさん、今後、あとどれだけ必要のない恨みを買いに行き、同じような犠牲をだしますか。関係ないって言ってるみなさん、テロや戦争で命を落としているのは、いつだってあなたたちのように「関係ない」人たちです。

 

私は、どこかと連帯して武力を強化し威嚇で作り上げた脆い平和なんかより、武力や威嚇を必要としない確かな外交を望みます。

それを「お花畑」と笑っているうちは絶対に実現しません。笑う前にどうか本気で試みてください。だって今やろうとしている防衛の仕方では、誰かが死ぬから。その誰かは遠くの国の知らない誰かかも知れないし、あなたやあなたの家族かも知れない。もしかしたらその全部になるかもしれない。

 

命の危険性に対し、「可能性が低い」「大げさだよ」なんて言い訳は通用しません。その可能性を否定できない事自体が問題です。

 

現行憲法のもと、70年間戦争による死者が出なかったのは偶然でも奇跡でもありません。

"強くなること"に躍起になって、静かに確かに続いた平和を壊さないでください。

 

私は、自分がデモに参加する日が来るなんて、ましてやこんなスピーチをするなんて、1年前は思ってもいなかったし、

変わったね…って煙たがられたり、友達減ったり、やなこといっぱいあったけど、おかしな事におかしいって言う性格は昔から変わってないし、それは政治であってもスタンダードであるべきで、

私、今日ここに来る前に、夏に着る水着買ってきて、マツエクいつつけようかなーとか悩んでました。なんか、そんな、水着とかマツエクいつ付けるかとかで悩んでる人間が、政治について口を開くことはスタンダードであるべきだと思うし、スタンダードにしたいから、スタンダードになるまで繰り返し声を上げ続けなくてはいけないんだと思ってここに立っています。

 

2015年6月12日、私は戦争法案に反対します。


言ってる事は他の団体とほぼ同じだけれど、

若くて、お洒落で、カッコイイところが全然違います。

 ↓

SEALDs:シールズ


(Students Emergency Action for Liberal Democracy - s)

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・Twitterのアカウントは: SEALDs @SEALDs_jpn

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・関西でも始動! SEALDs KANSAI @SEALDs_Kansai   

 https://twitter.com/SEALDs_Kansai ---

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コメント: 5
  • #1

    寅次郎 (日曜日, 21 6月 2015 23:41)


    私が過去1年間喋り散らして、それでも言い尽くせなかったことをこの若者たちは、見事に表現した

    私の敗けです

    こんなに嬉しいことはない

  • #2

    ヤマ (月曜日, 22 6月 2015 20:56)

    ネ、カッコ良いでしょう!
    現場ではスピーチの内容がよく聞き取れなかったけど、分かりやすくて、的確で、上手いですよね~
    コールも良いよね。
    「我々は許さないぞ~」 とか、「我々は頑張るぞ~」
    と、ちょっと違うよね。
    会期を延長してまで、成立させたいようだけど、そうはさせるか。
    頑張れば、何とかなる。
    24日、国会に行きます。
    頑張るぞ~

  • #3

    hiro tan (月曜日, 22 6月 2015 23:40)

    【戦争立法に反対する学生デモ/SEALDs KANSAI - 2015.6.21 京都市 】(19分)
    秋山理央さん撮影・編集だそうです。
    https://www.youtube.com/watch?v=jNzJP8_4o-g&feature=youtu.be

  • #4

    寅次郎 (月曜日, 29 6月 2015 15:23)


    いつも、
    ってわけではないけれど、
    スタンディングに行く前はこの動画を見て、気合を入れています

  • #5

    寅次郎 (水曜日, 08 7月 2015 05:14)


    この動画を見て元気を出して、考える

    行動する。考える。行動する、考える、こうどうする、かんがえる、こうどうするかんがえるこうどうするかんがえる、を繰り返せば真実が分かるわけではないけれど、真実に近づくためにはそうするしかないと、私は考える

    今は戦争法案を廃案にするために出来ることをするのが大事だと思うけど、一段落したら、
    次に考え行動すべきは選挙です
    とんでもなく低い20代の人たちの投票率を上げなくっちゃ、始まらない

    選挙に行ったからって、反日とか売国奴とか頭がお花畑とか言われる心配はないし、脅しや暴力にさらされることもない、友達が減ることもない

    選挙に行こう