9/8(火)「標的の村」上映会報告(どりあん)

『標的の村』公式サイト http://www.hyoteki.com/

 

埼玉弁護士会主催で埼玉会館小ホールが満席でした。

 

「理不尽」

この言葉にあまり実感がわかずにいましたが、

沖縄の人はずっとずっと「理不尽」の中で、時に我慢し、

時に声をあげ、時に歌い、時に涙してきたんですね。
やんばるの森の高江の人たちの座り込みは、

2007年から毎日続いています。

そして、国お得意の「反対派を分断する」やり方で、村人を苦しめる。
沖縄の人は「もう、座り込むしかないでしょう」と、

女も子どもも体で抵抗する。

オスプレーが配備された日、普天間基地は沖縄の抵抗によって封鎖された。
しかし、このことは全国のニュースから抹殺された。

いつまで、沖縄の「理不尽」は続くのでしょうか?

 

この映画を撮ったあっぱれ三上智恵監督(女性です!)の最新作「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」の上映会が12日(土)と14日(月)にあります。

これも必見ですね。

 

『戦場ぬ止み』公式サイト - http://ikusaba.com/
※イベント欄に上映会のリンクを貼っています

 

 

講演会(上映後)

「沖縄からみる安保法制」

~私たちに今、起きていること~

沖縄弁護士会 

白 充(ぺくちゅん)弁護士

 

 

 

 

 

 

◆高江の闘いについて


*高江村のやんばるの森は、米軍基地であり、

 かつて「ベトナム村」と言われて、

 村民が徴用されてベトナム人の役をやらされた

*オスプレー用のヘリパット建設反対の住民の座り込み

(2007.7から)に対して国は「高江スラップ訴訟」を起こした
 ・国が住民に対し通行妨害禁止を求める
 ・2014.6 住民一人に通行妨害禁止が決定

*現在は、森を切り裂いて2か所のヘリパットが造られ、

 民家から400mの所で発着している

*「表現する」ことは民主主義の根幹であり、

 これが今は奪われ、情報をコントロールされている


◆辺野古の闘いについて

 

*市民による抵抗

 

*沖縄県知事の動き

 

◆沖縄からみた安保法制

*情報をコントロールし、危機をあおる→表現を規制し、やがて戦争へ

*沖縄は1609年に薩摩に侵攻されて以来、ずっと被害者であったが、

 アメリカの対戦国から見ると
 加害者→加害者であることで被害者(標的)になる

*軍隊を強化しても、加害者は狙われる

*「戦争放棄」がなぜ「9条」なのか?
 まず、平和があって「基本的人権」(11条)や

 「生存権」(25条)が保たれる

*道徳なき経済にだまされるな 「平和なくして、豊かさなし」

*民主主義の成熟度はその個々人の成熟度に比例する
 「個」を主張しながら、「他」を認め、

 助け合う社会こそが、豊かな社会をつくる

 

 

以上がまとめです。
沖縄で国がやっていることと、

今、国会の独裁政権がやってることは同じです。

「他」=沖縄 と呼応し、一緒に声を上げて行きましょう。

 


三上監督と伊波洋一さんの対談

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文中の動画はこちら

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